うるし

うるし

祖父の家は田舎だということもあり、ちょっとした庭園のようなものがあった.そこは小高い丘になっており、季節の木々がそこそこ多くあった.そこにうるしの木もあったのだが、子供の頃の僕は知識がなかったのでよく触ってかぶれていた.その丘には松と樫の木、珍しいところでは、さるすべりの木などあり身軽だった僕は上って遊んでいた.今よりももっと痩せていた僕は体育は苦手だったけど身軽で、たぶん猿だったんだろう.